映画感想「クリムゾン・タイド」

主演二人、ジーン・ハックマンデンゼル・ワシントンの非常に緊張感のある潜水艦の中での演技が素晴らしく、とても面白い映画でした。
狭い空間での出来事ですが、終始入れ替わる場面展開が速く(これ、ジェリー・ブラッカイマーが関わる映画の特徴だと僕は思ってます)、絵が地味になることもなくとても楽しめました。

この映画のキモは、「命令系統の難しさ」だと思います。まぁ、最後の軍法会議でそのものずばりそう言ってましたけど。
僕が注目したのは地上からの命令の件名です。
地上からの命令で核ミサイル発射するしないの判断難しいよねーっていうのがおおまかな流れなんですが、この命令というのが無線通信での会話のやりとりではなくほとんど現代のメールそのものでした。潜水艦なんで無線での会話届かないからかな?わかんないですけど。

核ミサイルを発射しろって命令が届きます。
そしたらほどなくしてまた受信したんですが、機器トラブルで受信が途中で途切れてしまいました。
この時のSUBJECT(件名ですね)が
NUCLEAR MISSILES LAUN..........................
これじゃ確かになんだかわからんよね

物語のクライマックスは運命の時、艦長と副長の対決でどっちが正しかったでショー。
艦長が全員にミサイル発射辞めると告げます。見事副長の勝利に終わります。
そのあと副長が見たメール文のSUBJECTが画面に映し出されるのですが、こうでした。
TERMINATE LAUNCH ALL MISSILES

・・・最初と違ってる!まぁ地上では何度もあの手この手でいろいろ書き方変えてみたり再送してたんでしょうね。焦りや苦労などがうかがえます。
ただ、もし一番最初に受信した時にこの件名だったらTERMINATE LAUNCHくらいまでは受信できてたよね?!
TEARMINATE LAUNCH(解除)の文字がちょっとでも見えてただろうからみんなも「もしかしてミサイル発射中止のお知らせかな」って予想できたはず。
いやまぁ、LAUNCHを受信できずTEARMINATEだけで止まってたら敵を抹殺せよとの念押しかな?なんて思っちゃうかもしれないけど(考えすぎ)

ミサイル発射中止の時って他にはたとえばたった一言abort!とか言ったりもします。作戦中止!って時もabort!ですね。
今や懐かしいですが「あぼーん」っての聞いたことあるかもしれません。あれはこの単語から来てるんですね。プログラム処理を中断するときabortするって言うんです。

この映画は最初の件名の「核ミサイルを・・・」ってとこまでしか受信できなくて、ミサイルを何?どうすんの?ってなったところから争いが始まってしまったわけですね。
「中止」することが一番伝えたかったこと。だったら一番伝えたいことは簡潔に一番最初に言うべきであると。斯様に思うわけです。



教訓:
件名には一番重要な単語を一言目に書きましょう